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「小さく産んで大きく育てる」は病の子をつくる

2009年9月18日更新

福岡先生

早稲田大学客員教授 福岡 秀興


 『次世代の健康を求め妊婦栄養の重要性を見直す』という題目で講演が始まりました。「小さく産んで、大きく育てる。確かに大きい赤ちゃんを産むことは、妊婦であるお母さんにとって大変なことでしょう」。
 大変である出産を軽減させるための『小さく産む』こと、美容目的の『太らないように』を気にして、「栄養の摂取が少なくなっていることが良くない」と福岡先生は強調します。
 妊娠するとカルシウムの排せつ量は通常の約3倍。尿管結石が起きても不思議ではない状態ですが、クエン酸の摂取で、その頻度を少なくすることが想定されています。

日本はGDPが高いのに
高リスクな『低出生体重』も高い

 福岡先生は英国のデビッド・パーカー先生が『成人病胎児期発症説』を提唱、それが世界的に注目されていることを強調し、『低出生体重』が多い日本の現状を嘆いていました。胎児が栄養不足の状態で発育すると、栄養が少なくても生きていける体がつくられます。生まれた後、栄養豊富な食事をすることで太りやすくなり、成人病(生活習慣病)を起こしやすくなるということです。
福岡先生の講演 『低出生体重』は10人に1人。これが今の日本の現状です。「GDP(国内総生産)は高いんですけどね…」と語る福岡先生。美容の目的が多いと思われますが、婚前のやせ(BMI=18.5未満)が多い。食事の量を控えるダイエットもあり、栄養が不足していることが懸念されます。「メディアの情報に乱されないように」してほしいです。
 ただ妊娠したのが分かってから「いざ、栄養を!」といっても間に合いません。「事前にバランス良く、栄養を摂取すること」を強く勧めていました。
 栄養の摂取で注目は葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6など。このクエン酸サイクルを用いたバランスの良い栄養摂取で、妊娠期に生まれてくる子の成人病(生活習慣病)の素因をつくらないこと。そのためには、普段から気にしてほしいことです。

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