いよいよ関東でも梅雨入りが発表されましたね。
雨が多く、洗濯物も乾かないし、ジメジメとして嫌な時期です。
この時期、やはり湿度が高いので、気をつけなくてはいけないのは
湿気対策とカビ対策ですね。
とはいえ、湿度ってそもそも何なのでしょうか。
まずは、湿度の説明から始めてみようと思います。
湿度には相対湿度と絶対湿度というものがあります。
空気中には、常に水蒸気が存在しています。
絶対湿度とは、空気1立方メートル中に含まれる水蒸気の量を「g」で表したものです。
次に相対湿度とは、空気中の水蒸気量が飽和状態(含んでいる水蒸気量が限界になった時)
に比べ、どの程度含まれているかを%で表したものです。
一般に言われる湿度は、相対湿度のことを指します。
空気は暖かいほどたくさんの水蒸気を含んでいて、
冷たいほど少しの水蒸気しか含むことが出来ません。
つまり、一定量の空気に一定量の水蒸気が含まれる場合、
空気の温度が高くなれば、含んでいる水蒸気の限界量が多くなり
相対湿度は低下します。
逆に、温度が低下すれば含みうる水蒸気の限界量が少なくなるため、相対湿度が上昇します。
続いて、湿度と関わりの深い、結露についてご説明します。
冷たい面に接して空気が冷やされ、空気中に含みきれなくなった水蒸気は水滴となります。
これが結露です。
結露は、ダニ、カビの発生原因となります。
結露をなくすためには相対湿度を下げる工夫が必要です。
基本的には室内の水蒸気発生量を減らす(絶対湿度を下げる)ことが必要ですが、
次のような工夫も必要です。
梅雨時などの雨の日は、外気の相対湿度が100%近くに達することがあります。
この時期の室温と外気との温度差はあまりなく、外気をそのまま室内に取り込んでも、
室内の相対湿度は下がりません。
気温があまり高くなく相対湿度が高い時は除湿機を、気温も相対湿度も高い時はクーラーを使うと効果的に除湿することができます。ただし除湿機・クーラーのメンテナンスを怠ると逆効果になることもありますので、注意が必要です。
続いて、梅雨が引き起こす、厄介な4連鎖のお話です。
カビやダニの一番の元は湿気です。湿度は、温度差と空気中の水蒸気に関係します。
雨が多ければ、当然湿度が上がり、カビ・ダニのが好む環境になります。
ダニの好きな温度は25~28℃、湿度は65~85%、カビは温度20~30℃、湿度70%以上、
どちらも高温多湿の環境が好きです。部屋の湿気はカビを呼び、カビはダニを呼びます。
ここでコメントあり、カビ・ダニ対策は梅雨時や夏場がだけでは解決しません、
近頃は、住宅の気密化や暖房の普及により冬場にも発生しています。
梅雨の前にはしっかりと湿気、そしてカビ・ダニ対策をして
梅雨に大発生を防ぐことも大事です。
カビ・ダニの歴史は人類より長く、いわば人間とカビ・ダニは共生してきたと言えるかもしれません。
現代では、住宅や暮らし方の変化によって共生のバランスがくずれ、
健康被害などの問題が起こってきました。
カビとは、正式には真菌といいます。
キノコや、醤油・味噌・清酒に使われる酵母などの発酵を行うカビ、
風呂場や台所などに発生するカビ、食品に発生して中毒を起こすカビなど、
どのカビもこの真菌ということになります。
一方ダニは、虫ではなくクモの仲間で、こちらも湿気を好みます。
大きさは、ダニは200~500ミクロン(注:1ミクロン=10-3mm)、
カビの胞子は20ミクロンと非常に小さい物です。
ダニのフンは約5ミクロンとさらに小さいので、吸い込むと肺にまで入ってしまいます。
カビが引き起こす様々な怖い病気についてですが、
代表的なものに、アレルギー性気管支喘息があります。
カビは、ダニ、ホコリなどと並んで生活環境にある吸入性アレルゲンの。カビがアレルゲンとなり、気管支喘息を引き起こすことはよく知られています。
過敏性肺炎
空調熱や加湿器熱などと呼ばれる過敏性肺炎が増えています。
これはエアコンの冷風や加湿器の蒸気と共に舞い上がったカビを吸い込むことが原因です。
カビ感染症
アレルギーから起こる病気ではなく、カビが原因になって感染が起こる病気です。
水虫のように健康な人がかかるものもありますが、大部分は抗がん剤や抗生物質を長く使っている人など、菌に対する抵抗力の弱まった人に感染します。
それでは、カビが発生する条件にはどんなものがあるのでしょうか。
カビが繁殖するには、4つの条件あります。
現代の住宅はアルミサッシ等によって、気密性が高く、またエアコンの普及で、
季節・昼夜を問わず温度差が小さくなり、空気中の水分の逃げ場がありません。
実は、コレ、カビにとっては快適な環境なんです。
カビが繁殖しやすい4つの条件
1. ホコリやアカなどの栄養源
カビは木材や繊維、皮革類からプラスチックまで、どんなものにも取りつく雑食家です。
室内のほこりや手あか等の汚れ、浴室の垢や石けんかすなどは絶好のごちそうになります。
2. 高い湿度
生物にとって水は命の綱。カビも湿気がなくては生きられません。
バクテリアや酵母にくらべると低い湿度(約15%)で育つものもありますが、
やぱりジメジメしたところほど生き生きとしています。
湿度80%を越えるとこれはまさにカビにとってパラダイスみたいなものです。
猛烈な勢いで増殖してしまいます。
3. 20℃~30℃の温度
カビは普通5℃から45℃の間で繁殖します。
20℃を越えると急に元気がよくなり、28℃で一番増殖が盛んになります。
冷蔵庫の中でさえ扉の開け閉めの多くなる夏には15~20℃とカビにとって快適な住まいになってしまいます。
4. よどんだ空気
空気もカビが繁殖するために必要なもののひとつです。カビはタンスの裏や押し入れなどのよどんだ空気を好むネクラ者です。
カビ対策の基本は、換気・除湿・掃除です。
室内にはカビの胞子がいつも浮遊しているもの。それが、温度20~30度、湿度75%以上、栄養分、
この3つがそろうと繁殖します。
したがって、カビ対策も、換気(窓開け、換気扇、通気)、除湿、掃除の3つがポイントです。
カビはダニのエサになるうえ、カビの好きな環境はダニも大好き。
アレルギーの原因として要注意のダニを増殖させないためにも、カビ対策をお忘れなく。
次回は、この時期に特に気をつけたい、O157について書いていきたいと思います。
2008年6月 4日更新