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2008年06月 アーカイブ

2008年06月04日

嫌な季節を乗り切るために…

いよいよ関東でも梅雨入りが発表されましたね。
雨が多く、洗濯物も乾かないし、ジメジメとして嫌な時期です。
この時期、やはり湿度が高いので、気をつけなくてはいけないのは
湿気対策とカビ対策ですね。
とはいえ、湿度ってそもそも何なのでしょうか。
まずは、湿度の説明から始めてみようと思います。

湿度には相対湿度と絶対湿度というものがあります。
空気中には、常に水蒸気が存在しています。
絶対湿度とは、空気1立方メートル中に含まれる水蒸気の量を「g」で表したものです。

次に相対湿度とは、空気中の水蒸気量が飽和状態(含んでいる水蒸気量が限界になった時)
に比べ、どの程度含まれているかを%で表したものです。
一般に言われる湿度は、相対湿度のことを指します。

空気は暖かいほどたくさんの水蒸気を含んでいて、
冷たいほど少しの水蒸気しか含むことが出来ません。
つまり、一定量の空気に一定量の水蒸気が含まれる場合、
空気の温度が高くなれば、含んでいる水蒸気の限界量が多くなり
相対湿度は低下します。
逆に、温度が低下すれば含みうる水蒸気の限界量が少なくなるため、相対湿度が上昇します。

続いて、湿度と関わりの深い、結露についてご説明します。
冷たい面に接して空気が冷やされ、空気中に含みきれなくなった水蒸気は水滴となります。
これが結露です。
結露は、ダニ、カビの発生原因となります。
結露をなくすためには相対湿度を下げる工夫が必要です。
基本的には室内の水蒸気発生量を減らす(絶対湿度を下げる)ことが必要ですが、
次のような工夫も必要です。

梅雨時などの雨の日は、外気の相対湿度が100%近くに達することがあります。
この時期の室温と外気との温度差はあまりなく、外気をそのまま室内に取り込んでも、
室内の相対湿度は下がりません。
気温があまり高くなく相対湿度が高い時は除湿機を、気温も相対湿度も高い時はクーラーを使うと効果的に除湿することができます。ただし除湿機・クーラーのメンテナンスを怠ると逆効果になることもありますので、注意が必要です。

続いて、梅雨が引き起こす、厄介な4連鎖のお話です。
カビやダニの一番の元は湿気です。湿度は、温度差と空気中の水蒸気に関係します。
雨が多ければ、当然湿度が上がり、カビ・ダニのが好む環境になります。
ダニの好きな温度は25~28℃、湿度は65~85%、カビは温度20~30℃、湿度70%以上、
どちらも高温多湿の環境が好きです。部屋の湿気はカビを呼び、カビはダニを呼びます。
ここでコメントあり、カビ・ダニ対策は梅雨時や夏場がだけでは解決しません、
近頃は、住宅の気密化や暖房の普及により冬場にも発生しています。
梅雨の前にはしっかりと湿気、そしてカビ・ダニ対策をして
梅雨に大発生を防ぐことも大事です。

カビ・ダニの歴史は人類より長く、いわば人間とカビ・ダニは共生してきたと言えるかもしれません。
現代では、住宅や暮らし方の変化によって共生のバランスがくずれ、
健康被害などの問題が起こってきました。

カビとは、正式には真菌といいます。
キノコや、醤油・味噌・清酒に使われる酵母などの発酵を行うカビ、
風呂場や台所などに発生するカビ、食品に発生して中毒を起こすカビなど、
どのカビもこの真菌ということになります。
一方ダニは、虫ではなくクモの仲間で、こちらも湿気を好みます。
大きさは、ダニは200~500ミクロン(注:1ミクロン=10-3mm)、
カビの胞子は20ミクロンと非常に小さい物です。
ダニのフンは約5ミクロンとさらに小さいので、吸い込むと肺にまで入ってしまいます。

カビが引き起こす様々な怖い病気についてですが、
代表的なものに、アレルギー性気管支喘息があります。
カビは、ダニ、ホコリなどと並んで生活環境にある吸入性アレルゲンの。カビがアレルゲンとなり、気管支喘息を引き起こすことはよく知られています。

過敏性肺炎
空調熱や加湿器熱などと呼ばれる過敏性肺炎が増えています。
これはエアコンの冷風や加湿器の蒸気と共に舞い上がったカビを吸い込むことが原因です。

カビ感染症
アレルギーから起こる病気ではなく、カビが原因になって感染が起こる病気です。
水虫のように健康な人がかかるものもありますが、大部分は抗がん剤や抗生物質を長く使っている人など、菌に対する抵抗力の弱まった人に感染します。

 
それでは、カビが発生する条件にはどんなものがあるのでしょうか。
カビが繁殖するには、4つの条件あります。
現代の住宅はアルミサッシ等によって、気密性が高く、またエアコンの普及で、
季節・昼夜を問わず温度差が小さくなり、空気中の水分の逃げ場がありません。
実は、コレ、カビにとっては快適な環境なんです。

カビが繁殖しやすい4つの条件
1. ホコリやアカなどの栄養源
カビは木材や繊維、皮革類からプラスチックまで、どんなものにも取りつく雑食家です。
室内のほこりや手あか等の汚れ、浴室の垢や石けんかすなどは絶好のごちそうになります。

2. 高い湿度
生物にとって水は命の綱。カビも湿気がなくては生きられません。
バクテリアや酵母にくらべると低い湿度(約15%)で育つものもありますが、
やぱりジメジメしたところほど生き生きとしています。
湿度80%を越えるとこれはまさにカビにとってパラダイスみたいなものです。
猛烈な勢いで増殖してしまいます。

3. 20℃~30℃の温度
カビは普通5℃から45℃の間で繁殖します。
20℃を越えると急に元気がよくなり、28℃で一番増殖が盛んになります。
冷蔵庫の中でさえ扉の開け閉めの多くなる夏には15~20℃とカビにとって快適な住まいになってしまいます。

4. よどんだ空気
空気もカビが繁殖するために必要なもののひとつです。カビはタンスの裏や押し入れなどのよどんだ空気を好むネクラ者です。

カビ対策の基本は、換気・除湿・掃除です。
室内にはカビの胞子がいつも浮遊しているもの。それが、温度20~30度、湿度75%以上、栄養分、
この3つがそろうと繁殖します。
したがって、カビ対策も、換気(窓開け、換気扇、通気)、除湿、掃除の3つがポイントです。
カビはダニのエサになるうえ、カビの好きな環境はダニも大好き。
アレルギーの原因として要注意のダニを増殖させないためにも、カビ対策をお忘れなく。

次回は、この時期に特に気をつけたい、O157について書いていきたいと思います。

2008年06月18日

しっかり対策で食中毒を予防!

前回にひきつづき、特にこの梅雨時期に気をつけたい問題について、今回は食中毒についてお話していきたいと思います。

さて、食中毒を引き起こす菌には以下の3種類があります。

・病原大腸菌⇒大腸菌ですが、この大腸菌はもともと人間や家畜の腸内に存在していて、約180種類もあります。
そのうちの大半は無害なのですが、中には人に下痢を起こさせるなど害のあるものがあり、それらは病原大腸菌と呼ばれます。

・サルモネラ菌⇒食肉やたまごなどが主な原因食品。腹痛や下痢を伴います。

・腸炎ビブリオ菌⇒海産物が主な原因食品。激しい腹痛や下痢を伴います。

ここからは、特に有名なO-157についてご説明致します。

まず、O-157とは、正式名は「腸管出血性大腸菌O-157」と言い、病原大腸菌の1つです。
「O」とは、「O抗原体を持っている」と言う意味で、157番目に見つかったので、この名がついています。
感染すると激しい腹痛とともに血便となることがあるが、これはO-157が作り出す「ベロ毒素」という
強力な毒素が大腸を攻撃するため、出血が起こります。
二次感染が起こるのも特徴で、平成8年度には「指定伝染病」に指定されました。
過去の感染事例を見てみると、原因となった主な食品は、貝割れ大根や水、牛肉、キャベツなどがあります。

成人では感染しても症状が出なかったり、あっても気にならない程度の下痢だけの場合がほとんどですが、
乳幼児、小児、高齢者の方では重症に至る場合もありますので、特に注意が必要です。
また、一般の食中毒(サルモネラ菌や腸炎ビブリオなど)が100万個程度の大量の数の細菌が侵入しないと症状が現れないのに対し、O-157は100~1000個という少ない数でも発症します。
このことから、O-157の感染力の強さがうかがえます。

感染経路としては、O-157に汚染された食品を食べたり、汚染された井戸水を飲んだりすると感染します。
感染者の場合は、菌は消化管にいるので、空気感染はしません。
手を洗うなど清潔にしている保菌者の場合は、皮膚と皮膚の接触も問題はありませんし、
接触後、調理や食事の前にしっかりと手洗いをし、殺菌すれば、保菌者との接触による感染は起こりません。
また、血液中には存在しませんので、保菌者の血液からの感染もありません。
潜伏期間は3~8日間で、毒素が出るのはそれからです。
熱に弱いという特徴を持っているため、75度で加熱をすると、1分で死滅します。

それでは、O-157他、細菌性食中毒を予防するためにはどうしたらいいのでしょうか。

・食べ物に食中毒菌をつけないようにする。(清潔・洗う)
⇒食品に細菌が付着していなければ、他の条件が整っても増えません。原材料についている細菌は、よく洗い流しましょう。また、とにかく手を洗い、消毒をしましょう。
調理器具は使用目的に応じて、使い分け、十分洗浄、乾燥しましょう。
また、冷蔵庫内の二次汚染を防いだり、衛生害虫の駆除に努め、食品に細菌がつかないようにしましょう。

・食中毒菌を増やさない。(低温管理・迅速)
⇒原材料は採取された場所で、食品は流通加工の段階で二次汚染し、細菌が付着します。食品は計画的に購入するようにする(まとめ買いをして冷蔵庫で長期保存をしない)鮮度のよいもんを選ぶ、、先入れ先出しを心がけましょう。
冷蔵庫、冷凍庫への詰めすぎにも気をつけましょう。
大量に保存することで、庫内の温度を下げてしまいます。
とにかく、細菌が増殖する時間を与えないことがポイントです。
また、調理の際は、常温で食品を長い時間、放置したりせず、作業は迅速に行うようにしましょう。
加熱調理した食品は出来るだけ早く食べるようにしましょう。作り置きなども、この時期は避けたいものです。
10℃以下で保存すると、食中毒原因菌は増殖しなくなります。
さらに、冷凍すると、細菌は死滅はしないまでも増殖はしません。

・食中毒菌を死滅させる。(加熱殺菌・消毒)
⇒細菌は上でも説明したように熱には弱いので、煮たり焼いたりして中心部までしっかりと加熱すれば細菌を死滅させることが出来ます。

以上の食中毒予防3原則を守ることが基本です。

また、細菌が増えるためには、温度、水分、栄養が必要です。細菌を増やさないためには、
この条件を少しでも取り除くことが重要といえるでしょう。

小さなことから気をつけて、しっかりと対策を講じ、食中毒を予防しましょう。

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